1800年代初頭にフランス、パリで製作された「M A S」のイニシャルの入ったカップ&ソーサーです。裏側にメーカーのマークはなく(パリの磁器は、めったにマークされませんでした)100以上あったパリのメーカーの内の1つによって、作られたものと見られます。
カップの内側の、まるでカップ自体が、黄金で出来ているかのような豪華な金彩と、カップ正面とソーサー中央に同じく金彩で記された「M A S」の文字が目を引く、特徴あるカップ&ソーサーです。
光沢のある金彩がキラキラと輝いて大変美しいです。
取っ手はY字に分かれていて、植物のように優美な曲線を持っています。
ふちはダブルのゴールドトリムでソーサーの高台受けの円や、その他の模様等にも金の二重線が用いられています。
絵付けはハンドペイントによるもので金彩の唐草模様と薔薇色、そして細い青のラインの装飾の窓に薔薇の花が描かれています。
極細の青とその周りの金彩の線は正確に引かれており、職人の技術の高さが偲ばれます。
金彩には、擦れ、剥がれが見られますが、ひび、欠け、貫入の無いベリーグッドコンディションです。
200年以上の時を経た貴重なアンティークのカップ&ソーサーです。
きっとコーヒーの時間を格調高いものにしてくれることでしょう。
生産地 フランス
メーカー パリ窯
年代 1800年代初頭
サイズ カップ 直径7.8㎝ 高サ6㎝ 満水容量150ml
ソーサー直径13.7㎝
状態 ベリーグッドコンディション
Note: 表記についての補足説明